ちっちゃい頃私は歯並びが悪くって、中学の頃に矯正をした。
かなりひどい並びだったもんだから一筋縄ではいかず、抜歯だのなんだのと痛い思いを色々して、整うまでに3年以上の期間を要した。
もちろん今では矯正して良かったと思ってるけど、とにかくその間の壮絶な思いがトラウマとなって、もう歯医者だけは死んでも行きたくないと思ってた。
が、削った所に詰めてあったモノが取れてしまって。
直してもらいに行かなきゃな、とは思うんだけど、行きたくない。
でも行かなきゃ。
でも行きたくない。
でも、でも...
たかだかそんな事で2、3年も迷ってた。
要するにビビリだ、ビビリ。笑いたきゃ笑え。
しかしねぇ、食事に支障をきたすし、このまま放置しとくわけにもいかんし。
という事で、ついに。ついに行く決心をしたのだ。
昨日予約を取って、今日行くまでの間の気の重さったら。
嫌だよぅ。嫌だよぅ。
とりあえず行く途中、友達の所寄って気を紛らわす。
「恐いの?」と、大笑いする友達。
しばし友達宅でどよ~んとしてから、「ちゃんと行きなさいよ」と、子供のように見送られて(とほほ)、いざ鎌倉。
10数年振りの歯医者。
ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ...。
当時矯正をした歯科医院とは違う医院なのだが、私の歯をひと目見るなり矯正した事や、その為に抜歯した事を見抜いた。すげぇ、と思ったけどそりゃ当たり前か。
私等女王様がM男の乳首見て「あんた乳首責められんの好きでしょ」って判るのと同じか。←違う?
椅子に座ったらもう完全にまな板の上の鯉状態。言われるがまま。
口をぐあーん。ううっ、屈辱的だっ。開口責め具ハメられるとこんな感覚なんだろうか。
ちきしょう、もうどうにでもしやがれ。
ガリガリガリガリ。
キュイ~ン。←この音がイヤよね。
そんなに痛い作業ではなかった。
ついでに歯石取ってもらったんで、なんかスッキリ。
終わってみればたいした事なかったんだけど。
でもでも、よく行ったな自分。頑張ったぞ自分。えらいぞ自分。